2012年09月18日

MtFTSの整形手術 身体について

 顔に続いて、身体のことを書きます(SRSを除く)。
 前回書いた通り、あくまで個人的な経験から来る考えなので、すべての人に当てはまる訳ではないと思います。偉そうなことを書いてすいません。

 まず、誰もが思いつく豊胸。これはもちろん有効です。
 ホルモン治療だけである程度胸があるなら、無理をすることはありませんが、より女らしく見せるにはポイントになります。ただし、あまり大きなパックを入れるべきではありません。これは普通の女性にも言えることですが、最初から大きなパックを入れると余裕がなく、皮膚に悪影響があります。どうしてもやりたいなら、段階的にオペすべきです。
 加えてMtFの基本は「とにかく小さく」ですから、たとえ胸でも無理して巨乳にするとかえって不自然になります。胸だけやたら大きくても逆三角形でバランスが悪いです。

 身長については、無理なので諦めます。

 肩幅も皆さん気にしますが(わたしももちろん)、これも非常に難しいです。
 肩幅を狭くする手術はありますが、鎖骨を切って短くするものなので、肩が前に出て丸くなる形になります。猫背ぎみで、あまり綺麗な形ではありません。加えて、重要な関節なので、機能に障害が出る恐れもあります。
 それより、いかり肩を治す運動・整体くらいにとどめた方が良いと思います。姿勢で肩はかなり滑らかに見せられます。
 具体的には、肩をうしろに回すように落とし、頭を背骨の上に綺麗に乗せ、上から吊られているようなイメージを持つことです。鏡を見てやってもらえれば分かりますが、これだけでかなり滑らかな印象になります。
 肩や肋骨が固いとうまくできないので、肩を後ろに伸ばすストレッチは毎日やりましょう。
 また、肩を下に落とす方向の運動も有効です。これは一般的にも、いかり肩ぎみの人の肩こり防止に使われるものです。
 わたしは「肩幅を狭くする」と称する整体に通っていたことがあります。正直、値段ほどの効果はありませんでしたが、「狭く見せる」ためのメソッド、体操法などを学べたことは収穫でした。ただ、それだけなら高いお金を出して整体に通うほどの話ではありません。自分で研究した方が良いと思います。
 姿勢には普段から神経を使いましょう。思ったほどちゃんとした姿勢ではないものですし、しかも気をつければ結構変えられるものです。

 続いて肋骨です。これも一番下の肋骨を切って取る手術がありますが、かなり大掛かりです。
 気持ちは痛いほど分かりますが、個人的にはやりたくありませんし、人にも薦めません。
 もっと簡単な方法としては、コルセットがあります。肋骨はガチガチに固まっているわけではなく、柔らかくつながっているものですから、長い時間をかけて圧力を加えれば、多少形が変わります。
 成人後にいくら頑張っても劇的に変化する訳ではありませんが、肋骨を切るよりはマシでしょう。一般に、コルセットによる矯正は女性より男性の方が骨格が変わりやすいようです。おそらく男性の方が大きく「遊び」がある、というだけのことかと思いますが。
 わたし自身も、コルセットは使っています。KYOWA Gift&Shoppingというショップが色々な種類があって便利です。ちょっと高いですが、オシャレではなくずっと装着するものなので、丈夫なものを買った方が結局安くつきます(安物は本当にすぐ壊れます)。
 なお、装着する時は必ずキャミ等の上からにして、直接肌につけないようにしましょう。

 続いてお尻です。
 あまり気が付かない人が多いのですが、これが非常に重要です。
 ウェストが細いMtFは多いですが、あまり女性らしい形に見えない場合、骨盤が小さいからです。
 骨盤自体を大きくするのは無理なので、ヒッププロテーゼなどが良いでしょう。
 液体シリコンを注入する方法もあり、手軽ですが、日本国内では許可されていない筈です。またこの方法はリスキーで、ちょっと薦められません(死亡事故もある)。
 ヒッププロテーゼも簡単ではないですが、何かあったら除去できる点が良いです。ただ、これも国内だと扱っている病院が限られています。扱っていても、ほとんどの場合はヒップのトップをあげるものです。
 どういうことかというと、一般女性がヒッププロテーゼを入れる場合、お尻の割れ目のところから切開して、ヒップのトップにボリュームをつけるのです。
 これはもちろん、ぷりっとしたお尻になって綺麗なのですが、MtFにとって重要なのは、お尻の幅です。
 トップについては、平たい人は(日本人は特に)沢山います。沢山いるからそういう手術が主流なのです。逆に言えば、多少平たくても気にすることはない、ということです。
 一方、幅については、細い女性でも一定の幅があります。つまり(美醜ではなく)「女に見える」ということを重視した場合、トップよりも幅が大事なのです。
 ところが、この幅を出したくても、真横は股関節に当たるので、プロテーゼを入れるとそもそも機能面から問題があります。
 真横は諦めてヒップの端よりにプロテーゼを入れるとしても、通常の割れ目から切開する方法だと、距離が遠くて難があります(不可能ではない)。下から切るか、上から切るかのいずれかで、どちらにしても割れ目切開に比べて傷跡は目立ちます。下の方が傷は目立ちにくいですが、座る時に当たる部位なので、術後がしばらく大変です。また、そもそも扱っている医院が非常に少ないです。
 わたしは一度、この手術を検討したのですが、総合的に考えて諦めました。数少ない中の一人であった医師が、どうも信頼できなかった、というのもあります(需要の少ない美容医療を敢えてやっている医師には、何か理由がある可能性もあります)。
 良い医師にめぐり逢えたら是非やってみた方が良いと思いますが、自分自身が諦めたこともあって、何とも言えません。
 経験者は是非教えていただきたいです。

 なお、ヒップについては脂肪注入というやり方もありますが、お勧めはしません。わたしもやったのですが、ほとんどが吸収されて生着しないし、脂肪の少ない身体の場合、ヒップを大きくするほどの脂肪がなかなか集められません。加えて、大量に入れるとシコリ状になって残る場合があり、審美的に問題が残ります。場合によっては機能上の問題となることもあります。脂肪注入は、ごく少量をポイントで入れる場合のみ選択肢に入れるべきです(顔がやつれている場合など)。
 ヒアルロン酸なら安全ですが、お金を湯水のように使うことになるでしょう。
posted by female-voice at 07:43| 整形

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