2012年09月17日

MtFTSの整形手術 顔について

 声についてのネタが一段落してしまったので、せっかくブログを作ったついでに、全然関係ない、身体や顔のことを書きます。
 当然ながら、ほとんどのMtFは(FtMも)、顔・身体について気にしています。時々気にしていない人がいますが、そういう人はちょっと社会性が欠落している病的な場合がまま見られます。こんな生き方をして、顔かたちの一つも気にしなかったらちょっと変です(服装についても、他人から見て極端に「目立つ」装いをいつまでも改められない場合、GID以前に何らかの精神疾患が疑われるかもしれません)。
 以下、身体や体の整形について、個人的に思うところを書いてます。あくまで個人の経験の範囲からの考えなので、誰にでも当てはまるとは思いません。また、これらすべてをわたし自身が100%実践出来ている訳でもないですし、自分の「完成度」が高いとも思いません。

 身体の格たる部分は、もちろん生殖器ですが、SRSについては当たり前なので特に触れません。
 ただ、前に触れた通り、SRSに限って言えば、個人的にはタイの著名医師による治療をお勧めします。

 まず、大前提ですが、美醜と男女というのは別問題です。
 普通の女性でも、綺麗な人もいればそうでない人もいます。そうでない人だからといって、男と間違えられる、という場合は稀でしょう。
 「綺麗になりたい」というのは、普通の女性でもMtFでも考えることでしょうが、綺麗なら女に見えるかというと、そんなことはありません。逆に、多少ブサイクでも女に見える、という場合は大いにあります。世の中、そんな綺麗な女性ばかりではありません。
 このうち、MtFの社会生活にとって重要なのは、当然ながら「女に見える」ことです。「綺麗」ではありません。
 綺麗ならなおのこと結構ですが、それは二の次の話です。ブサイクだろうが何だろうが、女に見えないと始まりません。

 というわけで、美醜ではなく「女に見える」という意味で言えば、当然ながら、持って生まれた骨格や才能というものがあります。あまりにも素質に乏しい場合、大変失礼ですが社会生活の移行については諦めるか、決死の覚悟を持った方が良いです。
 それを言っても始まらないので、具体的なことを考えると、問題がある場合に整形等で変えられる場合と、変えられない場合があります。例えば、身長を変えるというのは、絶対不可能とは言いませんが、至難の業です。
 変えられない、あるいは変えるのに非常なリスク・コストが伴われる、という場合は、はっきり言って諦めるしかありません。せいぜい服装や立ち振舞で誤魔化すしかないでしょう。出来ないものは出来ないので、頭を切り替えて忘れましょう。

 では、できることでポイントになるのは何か。
 MtFが整形する場合の原則は、何かを「大きく」するより「小さく」することです。

 例えば顔の整形というと、一般的に人気があるのは「目」です。確かに、目と口は女性の顔のパーツの中で「大きく」して良い場所です。二重の方が可愛いですね。
 二重のオペは(埋没でも切開でも)大した手術ではないので、受けたければ受けたら良いのですが、注意しなければいけないのは、二重が派手すぎると「男女」印象としてはマイナスになる場合がある、ということです。
 一般にMtFは、普通の女性に比べて顔立ちがハッキリしています。普通の日本女性からすると良いことなのですが、ハッキリしているということは、要するに男性的ということです。二重が派手すぎると、この印象がかえって強くなります。
 二重は良いことなのですが、オペを受けるなら控えめ二重くらいで我慢しておいた方が安全です。

 逆に「小さく」するオペについては、優先的に検討して良いと思います。
 特に鼻が大きいと男性的印象が強いですので、鷲鼻形成や鼻尖縮小などが有効です。
 そこまで鼻が大きくなくて、かつ「彫りの深さ」を柔らかく見せたい場合、鼻の付け根両脇あたりにヒアルロン酸などのフィラー(充填剤)を入れる方法もあります。フィラーは何でも全体として見れば「大きく」しているので、慎重になる必要がありますが、ここにヒアロなどを入れると鼻の凹凸を柔らかく見せることができます。

 おでこについても、男性は眉の部分が出っ張っています(わたしもそうです)。これが極端な場合、削った方が良いのですが、これは結構負担のかかる手術です。それほどでもない場合、おでこにフィラー(充填剤)を入れて丸く見せる、という方法があります。
 フィラーについてはヒアルロン酸が一般的ですが、これは恒久的なものではありません。ハイドロキシアパタイトについても、多少マシですが同様です。
 一方、液状シリコンを入れる、という方法がありますが、これは危険が伴い、日本国内では原則許可されていない筈です。個人的にもお勧めしません。
 また、固形シリコンのプレートを入れる、という方法もあります。液状シリコンよりはこちらの方がずっと良いです。ただし、これもなかなか大掛かりな手術です。
 おでこの凹みが極端ではない場合、お金はかかりますが定期的にヒアルロン酸を入れるくらいで我慢した方が安全です。この場合、Sub-Qなどの固めのヒアルロン酸だと持ちが良いです。場所がおでこですので、柔らかさや自然さについては、後回しについても結構大丈夫です(一般に固いヒアルロン酸はもちが良く、柔らかいヒアルロン酸は自然だが吸収が早い)。

 次に顎ですが、これも骨格が立派すぎる場合は、削った方が良いでしょう。女性でもエラ形成を受ける人はいます。
 そこまでではない場合、エラボトックスも有効です。これはエラの筋肉を萎縮させるもので、最初は定期的に打っていきますが、ある程度回数を重ねると、間隔を開けていっても大丈夫になってきます。つまりエラの筋肉がすっかり弱ってくれる、ということです。
 ただし打ちすぎると顔がたるむので、要注意です。この場合、フェイスリフトなどと併用すると「小顔」にできますが、これもそれなりのコストと労力を覚悟しないといけません。骨を削るのにくらべたらまだ楽なので、予算があるならやってみても良いと思いますが、その場合、必ずSMAS筋膜を持ち上げる術式にすべきです。表面だけ上げるフェイスリフトは、時間が経つとすぐ元に戻ります。

 頬骨についても削った方がベターでしょうが、わたし個人が検討したことがないので、詳しい情報を知りません。

 以上の中で、わたしがやったのは目、鼻、おでこのヒアルロン酸、エラボトックスです。目については、コンタクトの影響で眼瞼下垂があったので、この手術を受けました。
 この他に、スキンケア的治療、アンチエイジング的治療は受けていますが、これらは「美醜」の方の話で、「男女」の問題ではありません。優先順位としては後回しで良いと思います。多少オバサンでもブサイクでも、女に見えることが大事です。ブサイクなオバサンでも立派に女ですし、道を歩いて石を投げられることはありません。
 「小さく」する手術は骨に関するものが多く、一般に骨に触る手術は術後がそれなりに大変です。なかなか辛いところですが、優先順位を付けて考えて下さい。
posted by female-voice at 11:54| 整形

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