2012年09月12日

ボイトレ、エッジボイス、ミックスボイス

 一色クリニックを受診し、声の周波数的には問題がないこと、そしてボイトレを受けてみたら面白かったことを書きました。
 ボイトレを続けてみよう、と思ったのですが、京都まで通う訳にもいかず、不躾ながら一色クリニックで指導されている(正確には一色クリニックそのものではなく、同じ場所でボイトレも行なっている)先生に、東京近郊で先生を紹介して頂きました。
 この方は一般の歌を歌われる方やアナウンサー・声優を目指す方などの指導を行なっている先生ですが、GID当事者の指導経験もあるとのこと。ともあれ受けてみよう、ということでボイトレを開始しました。

 最初は、リップロール(唇でプルプルという音を出す)で力を抜くこと。ここで口の両脇を軽く指で抑えると、脱力の意味が理解しやすい。そしてエッジボイス。
 このエッジボイスというのは、歌などに興味のないわたしは初めて知ったのですが、映画「呪怨」に出てくるような、喉の奥の方から出す「あ゛あ゛あ゛」みたいな音です。ネットで調べるとエッジボイスにもいくつか種類があるようですが、わたしがやったのは割と低い音で脱力した状態で喉から声を出すものです。ミックスボイス獲得の過程で練習されるようです。
 この状態は声帯が閉じているもので、つまり声帯を閉じる練習、ということです。なぜ声帯を閉じる練習をするかと言えば、裏声に近い領域で声帯を閉じてしっかりした声を出すためです。普通の声は声帯を閉じて出しますが、裏声は声帯が開いた声です。声帯が開いたままだとただの裏声なので、ここで声帯を閉じて声を出せるようにすることで、普通の声と裏声をスムーズにつなげる、ということです。「強い裏声」を出す練習とでも言えばいいのでしょうか。
 普通の人は、声を段々高くしていくと、あるところでケロッと声が裏返って、裏声になります。その間にははっきりと「裏返る」場所がありますし、裏声はまるっきり裏声なので、会話には使えない声です。「強い裏声」という中間状態を作ることで、この間を滑らかにつなげよう、ということです。

 わたしは最初、エッジボイスというもの自体知りませんでしたし、出せと言われてもうまく出せませんでした。
 練習しているうちにエッジボイスは出るようになったので、ここからエッジボイスの感じをなるべく保ったまま、裏声を出す練習をします。
 裏声になれば当然エッジは切れるのですが、エッジボイスの時にある声帯がくっつく感じをなるべくキープしたまま、裏声につなげるのです。
 この時、なるべく小さな声でやります。蚊の鳴くような、限界に小さい声です。小さい声でやると、声がかすれて息漏れになりやすく、声帯がくっついていないとすぐに分かるのです。大きい声でやると、息の勢いでごまかせてしまいます。「とにかく小さい声で」というのが、この先生のやり方でした。これについては、今でも有効だと思っています(大きい声を出す意味もありますが、それはまた別です)。
 小さな声でエッジボイスから裏声につなげる時、声帯を閉じている喉の奥の方の筋肉を感じるように、と言われました。これがなかなか難しいです。普通、もうちょっと外側の強い筋肉を使って喉を締め上げるようにして高い声を出そうとします。この強い筋肉の力は極力抜いて、声帯をくっつける細い筋肉にだけ集中する、ということのようです。
 やっていると、この声自体は少しずつ進歩していったのですが、奥の筋肉の意識というのは、なかなか分かりません。
 それでもこの調子で、半年くらいボイトレを続けました。

 なお、わたしは歌も歌えない素人ですので、上の説明が正確かどうかは分かりません。ボイトレの先生に言われたことを、自分なりに咀嚼したつもりですが、間違っているところがあれば申し訳ございません。
posted by female-voice at 07:57| 女声の記録

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