2012年09月07日

自己流である程度できた女声、声パス

 わたしはMtFTS、女性から男性へのトランスセクシュアル当事者で、いわゆるGID(性同一性障害)の「治療」を受けた者です。
 GIDという概念の是非についてはここでどうこうお話しません。とりあえず「そういう人」です。
 7年ほど前にSRS(性別適合手術、性転換)を受け、戸籍を修正、現在は普通の女性としていわゆる「埋没」状態にあります。いわゆる「フルタイム」生活になってからは十年以上になります。
 その過程で色々なことがありましたが、ここでの主題ではないので割愛します。

 声についてですが、わたし自身の現在の声は、MtFとしてそれほど酷い訳ではありませんが、めちゃくちゃハイレベルという訳でもないです。
 元々の地声は男性標準よりやや低いくらいで、我ながらなかなかカッコイイ声でした(笑)。
 SRSするより前に、いわゆる希望の性別でのフルタイム生活を始めた頃、まだ声はできていませんでした。
 ただ、フルタイム生活を始めると、比較的短期間に自然に声はある程度のレベルまで習得できました。短時間というのは、数ヶ月、二三ヶ月から半年くらいのレベルです。
 この時期、それまで勤めていた仕事をやめ、声を使うアルバイトをしていたこともあり、「スパーよりも試合」方式でど根性的にマスターしたのだと思います。いわゆるメラニー法もネットで見て知ってはいましたが、文章を読んでもどうもピンと来ないし、役に立ったかは分かりません。それより、実生活で試行錯誤する方がずっと有効でした。
 本来、声を録音して自分で聞いたりするのが良いのですが、わたしは現実を直視できない臆病者なので、この方法はほとんどやったことがありません。
 ただ、自分なりにそれらしい声を出す工夫をして、生活の中で実践しているうちに身についた、という感じです。
 いわゆる女声について言えば、高さはもちろんですが、話し方やイントネーションが非常に重要です。この辺は意識の持ち方一つで結構変えられますが、この時「周囲が自分をどう見ているか」「周囲にとって自分が何者なのか」が大切です。人間、周りの人間との関係抜きにして社会的存在たることはできないからです。
 高さについては、これがメラニー法にあたるのかは分かりませんが、半ファルセット?のような声を出すよう努めていました。裏声と地声の中間のような声です。練習すると、この部分の声が多少太くなり、会話に使って不自然ない状態になります。ただし高音のMaxについては拡張しないので、同時に「裏声最高音」をある程度上げる練習をすると効果的かと思います。
 声の印象には、共鳴腔での響き方が大きく影響します。「高く」すると同時に「細く」する工夫をしないといけません。鼻母音やn、mの音をうまく使うと、女らしい感じが出しやすいです。
 それから、これは現在に至るまで問題で、多くのMtF当事者が感じていることかと思うのですが、実は女声を出すこと自体より、「男声を出さなくする」方が難しいです。男声というか、低い方の底の音です。普通の女性は低くなっても底があり、「これ以上低くならない」部分があるのですが、MtFの場合、低い方はいくらでも出せてしまったりします。使っていないとかなり退化はするのですが、例えば文末などで一旦上がった音が下がる時、必要以上に下がってしまうことがあります。これも話し方を工夫することで「底が抜けてしまう」のをある程度防ぐことができます。
 また、笑い声や悲鳴も難しいです。特に甲高い悲鳴というのは、今もってわたしはできません。まぁ、あまり好きではないですし、しょっちゅう出すものではないですから、出来なくてもすごく困るというものではありまえんが・・。
posted by female-voice at 21:20| 女声の記録

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